前回の投稿で、ややこしそうだから、手を出さないって書いたけど、やっぱり、みんなこれをやっていて、やらないと損だという意見をたくさん聞いたので、Backdoor Roth IRA、設定してみました!
まずはIRAについて
IRAとはIndividual Retirement Accountのことで、401kとはまた別の、老後のお金を貯蓄するための投資口座です。401kと同じようにtraditional, Roth, nondeductibleの3種類があって、それぞれの違いも401kと同じようものです(401kの各口座の違いはこちらを参考に)。
積み立て時 | 引き出し時 | |
traditional | 税金なし | 税金あり |
Roth | 税金あり | 税金なし |
nondeductible | 税金あり | 税金あり |
ただし、IRAの恩恵を受けるのには収入制限があって、traditional IRAの税金控除を得るには、独身の場合、Modified adjusted gross income (MAGI)が$74,000以下、Roth IRAだと利子の非課税を得るには、MAGIが$137,000以下の必要があります(2020年)。
Backdoor Roth IRA
贅沢な悩みかもしれませんが、収入がある程度あっても、やっぱりちゃんとお金を運用したい!上記の収入制限に引っかかってしまった人でも、Roth IRAの恩恵を受ける方法があるようです。それがBackdoor Roth IRA。これを使うと、Roth IRAの口座に最大$6,000(2020年)入金することができて、投資した分得られた利子からは税金がひかれません。
方法は簡単で、以下の3ステップでできます。
- Traditional IRA口座を開き、そこに$6,000銀行口座から入金する。
- Roth IRA口座を開き、Traditional IRA口座から$6,000移行する。
- Tax returnの時にForm 8606を記入して、提出する。
他にも気をつけておきたい点など、詳しく説明されているサイトがあるので、そちらをぜひ参考にしてみてください。
私個人の場合、Fidelityに会社の401kの口座があって、それ以外にも微額ながらお金がRollover IRAという口座にもありました。今の会社に勤める前にポスドクしていたところで、自分の気づいていないうちに投資口座が開かれていて、給料からそっちにお金が少し回っていたのが、ポスドクやめた際にrollover IRAというのに移されていたためのようです。
このRollover IRAがいったいなんなのか、最近まで全くわかっておらず、何度もFidelityのカスタマーセンターに電話して、説明していただきました。結果として、私は$6,000を普段の銀行口座からRollover IRA口座に入金し、微額ながら残っていたお金とともに一緒にRoth IRAにtransferしていただきました。アメリカにいながら、Fidelityのカスタマーセンターの人たちの対応は本当に丁寧で、すごく助かりました。
もちろん、カスタマーサービスにわざわざ電話する必要はなくて、すべてオンラインで行うことも可能です。私の場合、Rollover IRA口座に関しては把握しておく必要があったので、電話で全てやってもらいました。自分でオンラインで口座を開いて、backdoor Roth IRAを設定する方法をわかりやすく導いてくれるYoutubeビデオがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
まだお金をRoth IRA口座に移行した段階で、投資を始めていないので、数日後には、お金の運用の方にも手を出していこうと思います!
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